時計仕掛けの執着

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Mantic Effects/Proverb

メーカー説明を見てみても、発信の説明ばかりでろくにコントロールの説明もありません。

どこまで発信にこだわっているのでしょうか。

しかも、なぜディレイでなく、リバーブに発信への執着を見出だすのでしょうか。

理解が出来ません。

しかし、USエクスペリメンタル・ギタリストのハートを掴むサウンドのようで、使用アーティストはIkey Owens (The Mars Volta, Jack White‘s Buzzards), Ed Rodriguez (Deerhoof), Nick Reinhart (Tera Melos), Simon Francisと、ただの変態ペダルでは無いことを予感させます。

コントロールはシンプル。

特徴的なのはDWELLがリバーブサイズの調整だけでなく発信もする事と、NUMBが値を上げる程リバーブ音が馴染むような特殊なフィルターで、0ではリバーブ音の方が原音より大きくなる事です。

サウンド自体は天井の高い上質なスプリングリバーブ。

DWELLを大きく取ってもNUMBで溶け込ませてやるようなセッティングが可能で、煌びやかなサウンドも得意です。

スプリングらしくピチャッというので、テケテケ・サーフサウンドもOK。

しかもNUMBで原音より大きなリバーブ音が出るので、リバーブ音が原音を追ってくる本家Ventures同様の使い方も可能。

意外とWET音の方が大きくなるリバーブは無いので、これだけでも実は貴重。

実はスラップバックエコーとして最高のエフェクト。

そして、真骨頂は発信。

DWELLを最大、NUMBを最小でいとも簡単に発信。

ディレイと違い、リバーブならではの壮大な発信音と、定期的な周期ではなく飽和しきった音の壁は実に幻想的。

そしてバイパス時でも発信を続けているので、発信させた後にペダルのクリックで発信音を任意のタイミングで放出できます。

そしてリバーブにしては珍しくエクスプレッションを搭載。

DWELLのコントロールと兼ねて、発信の出し入れのコントロールも可能。

Mantic Effectsの変態的ペダルラインナップでは大人しい方ですが、それでも他のリバーブペダルとは一味違った個性が光ります。

オーソドックスな使用においてもクオリティは高いので、ユニークな個性をスパイス的に取り入れてやるのもお勧めです。

 

楽天で購入24,200円(税込み)

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